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2007.05.30

北海道2-札幌グランドホテル Node 43°

札幌に戻って、まずは今夜のホテルへ。今回はレオパレスに泊まります。アパートのイメージの強いレオパレスですが、ホテル事業もやっているようです。部屋は意外と広いし、大浴場もあって、宿泊代を考えるとなかなかいい感じです。食事の前に大浴場で汗を流して、夜の食事に備えます。

今日の夕食は、札幌グランド・ホテルの改装のなかで新設されたレストラン、ノード43°。札幌のある北緯43°からとった名前だそうです。前のフレンチ・レストラン、グラン・シェフがこのレストランのダイニングに引き継がれたと聞いています。店に着くと内装はかなりモダンな感じです。なんだか東京のおしゃれなカフェのようです。今日は50人の団体さんが入っているということなので、僕達は特別に個室に席をセッティングしていただいていました。こじんまりとしていますが、外の音があまり聞こえてこないので落ち着けます。このお店は初めてだと言うと、店内を案内していただけました。オープン・キッチンになっていて、伊藤料理長もがんばっていらっしゃいました。

さて、今日のメニューはNODE43°コース(7,000円)にしました。HPを見ると前菜とデザートがビュッフェ形式になっている4,800円コースがお勧めのようでしたが、今回は団体さんがいらっしゃるということで、このコースはできないそうです。個室にしていただいているので、ビュッフェの雰囲気でもないし。こちらは次回の楽しみにとっておくことにします( http://www.grand1934.com/rest/news/00dinner.html#n43d

少し驚くのは、最初に持ってきていただいたドリンク・メニューにほとんどワインが入っていないこと。お願いしたところ、別のワイン・リストが出てきました。なんだかぴかぴかの新品のリストです。さてさて、中を見ると・・・、見慣れたフレンチはあるけれど・・全部高い・・・ボルドーの有名どころが名を連ねていて、なかなか気軽にお願いできるものではありません。ブルゴーニュにいたっては無い!1本もリストされていません。その他はフランスではラングドック、南西とプロヴァンス。スペイン・ワインはかなりの種類ですが、全体にかなりマニアックなセレクションのように見えます。それと、ボルドーの有名品以外も高めのワインが多い。有名ソムリエ田崎信也氏セレクションで北緯43°にこだわったとの事ですが、なかなか手ごわいリストです(http://www.grand1934.com/rest/restaurant/n43dmenu3.html )。

おそらく、こちらの店の料理の中心が4,800円のコースではないかと思うのですが、ワイン・リストの一番安い価格帯が6,000円から7,000円。中心価格帯が1万円前後というのは、マニアックなワインを試しに頼むにしては、なかなか勇気のいる価格で、なんとなく料理のそれとはアンマッチのような気がします。

ソムリエの方も着任されたばかりで、いまひとつどれがお勧めかわからないと正直におっしゃっています。この店が開店してから半年は経過しているはずなのに、このワイン・リストがぴかぴかの新品で、あまり使われていない感じなのもなんとなくうなずけます。最初にワインの入っていないドリンク・メニューがくるあたり、ここにいらっしゃるお客さんの多くはワインを召し上がらないのではないのでしょうか?田崎信也氏のネーム・バリューと、北緯43°にこだわりすぎた結果、使い勝手の悪いセレクションに仕上がっているように思えます。

リストの中から、ソムリエの方がこれなら大丈夫じゃないかとおっしゃるスペイン・ガリシア地区の白をお願いしました。ほとんど出ることが無いゆえでしょうが、セラーから直接もってきていただいたワインは、温度がまだ下がっていなくて、かなり酸味が強く感じられました。もう少し冷やしてからいただくことにします。

さて、料理です。まずはアミューズ。海老をマリネージュしたものと、鳥ささみ。海老はちょっとエスニックっぽい味付けで、酸味の強いワインにもあう感じ。モダンな器に盛られています。前菜のサーモンは軽くあぶったような感じで、世間のはやり感が反映されているようです。グリーンアスパラのクリームスープは、前のグラン・シェフを思わせるような伝統的な味です。次のホタテにはカニ味噌からとった濃厚なソースが使われています。

この濃厚なソースには、今回の白はつらいので赤をもらうことにしました。やはりソムリエの方も迷われているようですが、これなら、はずれは無いんじゃないかということで、結局スペイン、リオハにしました。なかなかボリュームがあるワインでカニ味噌のソースにもぴったりです。

メインは、僕はコースのなかの羊、連れは豚に変更してもらいました。ロック・フォールソースがなかなか刺激的な豚でした。前のホタテのときに白ワインから赤ワインへと連続して楽しんでいたため時間がかかって、たぶん予想していたよりもメインの出るのが遅くなったためでしょうが、肉に若干火が入りすぎの状態で出されたのは残念でした。その後のデザートからは、前のワゴン・サービスはなくなってしまいました。自分で好きなだけ選べるスタイルはお気に入りだったんですが・・

このような感じで、ノード43°はスタッフの方も一生懸命がんばっていらっしゃるようですが、まだまだ発展途上にあるお店という印象でした。料理も開店当初はもっと北緯43°にこだわったものを用意されていたようですが、やはりバリエーション的にも難しいということで若干、前のグラン・シェフのスタイルを取り入れたものに変更されている最中のようです。それから、このマニアックなリストに精通したソムリエの方がそだってくださるといいかな・・というか本当は新たなワイン・リストの追加があるとうれしいななんて思っています(もちろん田崎セレクションはあってもいいけど、普通のワイン・リストもほしいですね)。

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コメント

てつさん

お久しぶりです。フレンチねたが多くてすみません。
前のグラン・シェフのことがお気に入りだったもので、
今回のお店にも期待が大ききかったのです・・

オーセンティックなお店を長く続けていくのは、
本当に難しい時代なんでしょうね。
赤坂見附のベルビーも往年のファンがすっかり引退して、
売上が伸びないので若者向けの店に改装しました。
そのような動きが、各地で見られます。

投稿: くっぎー | 2007.06.13 20:38

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