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2008.11.25

京都1-西院の「草食ろくだい」

今週は大阪出張だったため、そのまま週末に京都にステイすることにしました。金曜日の夕方、すでに1日京都観光を終えた連れと、西院で待ち合わせすることになっています。今夜の宿が嵐山電鉄沿いにあるので、私が大阪方面からやってきて嵐電に乗り換えるのに西院は便利なためです。実際は仕事が早く片付いたので、いったん河原町の高島屋で待ち合わせとなりましたが。

西院は全くなじみのないところですが、探してみると近くに、できたばかりの隠れ家日本料理屋さん「草食ろくだい」があるようです。予約を入れておいて、ここで夕食とします。場所は非常にわかりにくい。どうやら春日神社の境内からの道がわかりやすそうなので、まずは春日神社にお参り。

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予約していた時間より、やや早く着いたので、しばし境内で休憩してから店に向います。境内の藤棚を曲がったところに、店を発見。四軒長屋の真ん中。神社側からじゃないとなかなか見つけづらそうです。このお店、かなり変った歴史を持っています。もともと、東京の久我山で5年ほど店を開いていた大将、突然、なぜか生まれ故郷近くの九州 柳川へと店を移されたのです。柳川の地で7年ほど店をやった後、またまた突然西院という、京都でもかなり渋めの場所で、その上なかなか見つけにくい長屋に店を移転。長屋を自ら改装して、今年の夏に開店されたばかりです。柳川は私たちの出身地のすぐ近く。今回は西院で食べられる和食の店として見つけたお店なんですが、話してみると、なんと柳川の店は連れが通っていた高校のすぐそばだったそうです。もちろん、店があった時期に連れは東京に住んでいたので、店のことは知らないのですが、それでも、京都で日本料理屋さんを探していて、柳川で店を開いていた方たちとめぐり合うとは、不思議なご縁です。

店はカウンターだけ、8席くらい。ジャズが流れていて日本料理屋さんとしてはちょっと不思議な雰囲気。予約だけのお店、席の準備を見ると、今夜は私たちだけの貸切りのようです。HPから見る限り、もしかしたら偏屈な大将かと、少し警戒していましたが、愛想のいい大将で一安心。かわいらしい奥さんもカウンターのなかで、かいがいしく働いていらっしゃいます。

赤星マークのサッポロビンビールのクラシカルな広告が貼ってあります。のどが渇いていたので、まずはこちらから。その後は、京都の地酒ということで超メジャーどころの玉の光(純米)をぬる燗で。それから奈良のお酒を熱燗でいただきます。

今夜のメニューは、こんな感じです。大将が手書きしてくれています。

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箸袋もオリジナルのデザインだそうです。

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献立は、湯葉と京野菜のゴマ和えからスタート。ゴマの風味が際立っています。次は、お椀。手作りの大きなしんじょが入っていて、ヴォリュームたっぷり。それから大き目のお鮨が3貫。アナゴ、玉子と、鯖ずしです。鯖寿司が京都に来たなと感じさせます。それから生牡蠣が殻に入ったまま、半ダース、皿に盛られています。13つずつの大盤振る舞いです。薬味には、九州でよく見かけるゆず胡椒が添えられています。寒い季節に生牡蠣をほおばり、人肌の日本酒をいただく。幸せな組み合わせです。個人的には白ワインよりも日本酒のほうが合うかと思います。

これを食べているうちに、目の前に小さな炭火が置かれます。出てきた料理は、アナゴ。きれいに捌かれて、生のまま皿に盛られています。これを目の前の炭火であぶろうという趣向です。最初の1切れは大将が焼いてくれます。残りは私たちが焼くことになっていますが、大将の厳しい目が光っていて、食べごろを教えてくれるので安心です。

アナゴを半分ほど焼いたところで、洋皿の登場です。ばい貝にヴァジル・ソース。味も、見た目もフレンチのエスカルゴです。どう考えても日本酒よりもワインだなということに。ボトルはいくつかそろえてありますが、グラスは赤ワインのみ。それも山梨のどぶろくのような葡萄酒とのこと。大将お勧めということで1杯いただくことにします。飲んでみると、まさに子供の頃に飲んだ、濃いぶどうジュースです。ワインとは違いますが、まぁこれはこれで。次は、豚の角煮。中華のウーシャンフェン(五香粉)の効いた味付けです。これも葡萄酒と相性がいい感じです。

それからクチゾコの煮物。クチゾコは一般には舌平目と呼ばれています。見た目が靴底に見たいなので、これからなまって九州有明海沿岸地方ではクチゾコと呼びます。かつては有明海でたくさん取れていたようで、柳川では馴染み深いものです。彼の地では醤油で煮ますが、塩煮。上品な仕上がりで、赤唐辛子がぴりりと効いています。

ごはんは鰻飯。柳川風の蒸篭蒸ごはんになっています。だし汁も一緒に出ますので、半分は、はやりの櫃まぶし風にいただきます。手作りの香のものも、あっさりした味で美味しい。全部食べてしまいました。最後に手作りのデザートいただいたら、お腹いっぱいです。

決して、正統派京料理ではありませんが、このお値段でこの内容は、大満足です( http://kyoto.rokudai.info/ )。お二人に店の外まで送っていただいて、今夜の宿へと向いました。

UPDATE

2011年秋のろくだい訪問です。( http://tkugi.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-52e0.html )

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