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2009.04.01

春の京都1 -三十三間堂

3月末の大阪出張の後、そのまま京都に滞在してきました。京都駅から、すぐ近くの東本願寺へ。本堂は改装中ですが、たくさんの信徒の方々がバスで列を成して訪れています。

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今日は、三十三間堂近くのこじんまりした旅館にステイします。

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まだ、ぎりぎり閉門まで間に合いそうなので、三十三間堂を訪ねることに。中には、千一体もの千手観音像が並んでいて、いつ見ても圧倒されます。連れに似たお顔の観音様や、私に似た観音様など、それぞれ異なった表情をしていらっしゃいます。

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庭では、枝垂れ桜が満開を迎えています。

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旅館で簡単な京会席の夕食を楽しんだ後は、ライトアップされた清水寺へと向います。秋の清水もきれいでしたが、桜の季節の清水も圧倒的です。光に照らし出された桜の花びらが、幻想的な世界を作り出します。

翌朝、朝食まで少し時間があるので散歩へ出かけることに。サザエさんの作者である長谷川町子さんの菩提寺、法住寺では朝の勤行が行われていました。

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旅館のただしい朝食を、光の入る気持ちのいい小部屋でいただきます。 Kyoto_0402012

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2009.04.02

春の京都2-兼好法師と夢窓国師で嵯峨野散策

旅館をチェックアウトして、今夜宿泊予定のホテルへ荷物を移動します。新しくできたホテルのロビーは、京都を意識したおしゃれなつくりです。

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今日は、嵯峨野方面を散歩します。旅館の代金に含まれていたバス1日乗車券を利用してまずは大覚寺へ(但しこのあたりは追加料金が必要ですが・・)。ちょうど今読んでいる本、夢窓と兼好に出てくるお寺です。嵯峨天皇の御所としてたてられた建物だけあって、なかなか豪華です。兼好法師は隠遁生活を送る前、官吏として後二条天皇(大覚寺を再興した後宇多天皇の息子)に仕えていたそうです。

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隣には大沢の池があり、月見の舟遊びなんかもできるようです。今はちょうど桜が咲き出したところです。

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百人一首にある「瀧の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなおきこえけれ」の歌で有名な、なこその瀧も復活していました。

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次は、祇王寺へとむかいます。大覚寺と祇王寺の共通拝観券を使えば、かなりお徳になっています。途中、京都中の有名湯豆腐やさんに豆腐をおろしている森嘉さんがあったので、ふつうのお豆腐と飛竜頭(がんもどき)を購入して、店先でいただきます。

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少し歩いて祇王寺(http://www.giouji.or.jp/)へ到着です。祇王は平清盛お気に入りの白拍子でしたが、新しい白拍子 仏御前へ清盛の寵愛が移ったため、母・妹と共に館を出て移り住んだという小さなお寺です。祇王は立ち去る際、ふすまに「萌えいづるも枯るるも同じ野辺の草 いずれか秋にあわてはつべき」という歌を残し、この歌を毎日見ていた仏御前までもこちらにやってきたということです。

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一面の苔の緑が目に飛び込んできます。

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次に常寂光寺へ立ち寄り。小倉山を上ると、兼好法師の住んでいならびが丘も見渡すことができます。

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ここの枝垂れ桜も満開です。

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次は、天龍寺をめざします。その前にトロッコ電車の駅にある売店で、かるく腹ごしらえ。風が冷たいので、うどんと日本酒で体を温めます。

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途中の竹林の道はなかなか風情があります(ただし、観光客でいっぱいですが・・)

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天龍寺に到着すると、ここも満開の桜が迎えてくれました。

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夢窓国師が丹念に作られた庭の向こうにみえる桜も見事です。

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ここは、禅寺。だるまさんもお軸のなかでにらみを利かせています。

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天龍寺を出て、嵐山へまわるころには日もかたむきかけています。

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渡月橋をわたっていると、十三詣りをしている振袖をきた女の子を見かけました。かぞえで13歳になった男女が親子ともども、知恵をもらうために法輪寺の虚空蔵菩薩にお参りをするものです。噂では渡月橋を渡る際には、決して振り返ったりせず、躓いたりしないでわたり終えた場合にのみ知恵を授かることができるとのこと。橋をわたっている女の子も一心不乱に渡っています。橋を無事に渡り終えた女の子は、よっぽど足が痛かったらしく、すぐに草履を投げ捨ててました。連れは、本物の十三詣りを見ることができて感動のあまり、ついつい女の子たちに声をかけて、しっかり記念撮影してました。

日も暮れてきたので、夕食を予約している「草食草堂ろくだい」へ( http://kyoto.rokudai.info/ )。ここは、秋に京都を訪れたときにもお世話になったところ。予約のみ、カウンターだけの小さなお店です。リーズナブルな値段設定もあって大満足でした。場所は西院(渋い)の春日神社境内脇。四軒長屋の真ん中です。まずは神社におまいり。

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店に着くと今回も貸切り。かわいらしいpeeさんとご主人が迎えてくれます。今回のメニュー。

季節のものがうまく盛り込まれ、お腹もいっぱいになり、やっぱり大満足になりました。

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2009.04.03

春の京都3-錦市場から南禅寺方面散策

今日は朝ごはんを、イノダコーヒーの本店のモーニングにしようと店へ向いました。

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が、すでにたくさんのお客さんが並んでいるようなので断念して、近くの錦市場でかるくつまむことにします。

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まずは、焼き鳥とかも鍋。

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ハモ串に、グジのてんぷら、それと30円コロッケ。

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てんぷらとコロッケを買ったお惣菜やさん井上では席を貸してくれた上にお茶まで出してくれました。(よくしてもらったので、東京へ帰る前に立ち寄ってお惣菜をたくさん購入してきました。値段もとってもリーズナブルで、味付けも庶民の味付けでおいしい。)

腹ごしらえも終えたので、今日は南禅寺方面を散策します。途中、中学校の前に生徒たちの作ったかわいらしい看板があって、道を教えてくれます。

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南禅寺の山門が見えてきました。

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石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」を見に、上に上ることにします。なかなかの風景です。

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ここでも桜が咲き誇っています。

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境内奥のほうには、琵琶湖疏水の橋が通っていて、今もとうとうと水が流れています。

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ここからさらに奥の院へと進みます。このあたりは、外国人用のガイドブックに紹介されているのでしょうか、白人観光客ばかりが山を登ってきます。川の横の道を上がっていくと、小さな瀧がみえます。ここでは今も使われている修行の瀧のようで、着替えのための小さな場所も用意されています。修験者の物まねをしようと、足だけ瀧の水で打たれてみましたが・・・1分もたっていられないような冷たさです。ほうほうのていで逃げ出してしまいました。瀧を出ても足の冷たさはおさまらず・・たっていられません。やはり、生半可な気持ちで瀧に打たれるものではないようです。失礼しました。

次は、お隣の永観堂へ向います。こちらは、見返り阿弥陀如来さまで有名です。毎日阿弥陀堂で熱心に修行をされていた永観律師がいらっしゃるのを待ちかねて、「永観おそし」と振り返られたそうです。遅れる者を見返ってまで待つ、その思いやりの深さがいまや大人気のようです。

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訪れたときは伽藍の大改修中でしたが、阿弥陀さまの温かさは十分感じることができました。

琵琶湖疏水 哲学の道 を散策します。桜を見に来ている方々でいっぱいです。

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銀閣寺につきました。こちらは、まさに今大改修中です。こんな姿の銀閣寺を見るのはなかなかできない体験です。

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葺き替え中の屋根の色は、まるで金閣寺のようです。

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ちょうど花祭り(お釈迦様の誕生日のお祭り)をやっています。お釈迦様に甘茶をかけてお参り。

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ずいぶんと歩きつかれたので、今夜の宿へと向います。

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2009.04.04

春の京都4-ぼたん鍋&鴨ロースと平安神宮

今夜の宿は、鴨川近くの大きめの宿です。大浴場でゆっくりと体を休めた後、楽しみの夕食です。今回は、なごりのしし鍋をお願いしてあります。部屋に用意された皿をみて驚きです。どうみても、4人分はあろうかというようなおおきな肉皿と、野菜皿。他には、簡単な付け出しだけという、いたってシンプルな内容です。たくさんの野菜・きのこに連れも大満足の様子です。

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ぐっすり眠って朝を迎えると、今日は雨模様です。疎水を下る船もどこかさびしげです。

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疎水の端からそのまま船を運ぶために作られた線路、インクラインの桜を楽しみます。

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平安神宮におまいり。なんだか、中国の故宮にも似た感じです。

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雨も降ってきたので、そろそろ引き上げることに。散策途中に見かけた気になっていた、だるま印のとり料理屋さん「八起庵」の支店をビルの中で発見。お昼はここでとることにします。鴨ロースは、お値段は張りますが絶品でした。

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鴨なんば(うどん)と親子巻きもなかなかです。

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昨日の朝お世話になった、錦市場のお惣菜やさん井上(あえて、おばんざいという言葉はつかわれていない)で今夜のおかずをたくさん購入して、東京へむかいます。

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