秋の北海道5-「フェニックス洞爺クラブ」2泊目
宿に戻って、一休み。温泉の成分がかなり強かったようで、若干湯あたり気味です。少しだけ仮眠をしたら、外はすっかり夕方になっています。遠くには有珠山も見えているようです。
若干ボーっとした感じで夕食へ。今夜のアミューズは、エビのクロカン(小麦の皮で包んであげたもの)とパテ・ド・カンパーニュ(お肉のパテ)。クロカンの名の通り、カリカリの食感が食欲を刺激します。
前菜は、サンマとエビのサラダ。旬のサンマがたっぷり入っています。エビもすごく甘い!上に乗っているのは、チーズと塩のきいたクッキーで、食感が楽しい感じです。
今日のワインはシャブリにしました。
魚料理はブリのバルサミコソースに大根の泡ソースをかけて。ブリ照りとブリ大根からの発想でしょうか?横にあるのは天然のなめこのソテーです。この季節たくさんの天然きのこが楽しめます。ただし、一緒にソテーされているイベリコ豚のチョリソーの塩味がきつくて、なめこの香りに勝ってしまったようです。
今夜のメインはブタ肩肉のロースト。留寿都産のもち豚です。下に敷かれれているのは、やはり季節のサツマイモとかぼちゃのテリーヌ。横には地元野菜のフリットとビーツが添えられています。
小さなデゼールは、イチジクのコンポート、イチジクのエスプーマ(ふわふわムース)がけ。
大きなデゼールは、巨砲とモモのコンポートのミルフィーユ仕立てにモモのソルベ。
今夜も小菓子とコーヒーで締めくくりです。
部屋に戻ると、お月様が輝いていました。満月かな?
今朝は少しだけ曇りの朝です。でも、こんな日の昼はいい天気になりそうな気配です。
雲間から射す太陽の光は幻想的です。
今日も朝食の時間になりました。
たっぷりサラダ。今日は生ハム入りです。
今日のスープはミネストローネ。
卵料理はオムレツ。添えられたソーセージも前の日のものとは違っています。
デザートはフルーツのコンポートにカッテージ・チーズをのせて。
こんな感じで、こちらに連泊しても、夕食・朝食のほとんどすべてが違った料理で供されるので、どんな料理が出てくるのか本当に楽しみです。朝食に出てきたパンや、ジャムも違ったものを出していただきました。
こちらのシェフはまだ30代前半と若いのですが、もともと料理人のバック・グラウンドをお持ちではなかったとか。別の職種で採用されて、このホテルに来たところ、どうしても厨房スタッフが足りなくて無理やりに借り出され、そこでめきめき才能を発揮。そのときのシェフがホテルを去ることになった際に、去っていくシェフのたっての願いで、そのままシェフに昇格されたそうです。その後も、いろいろと苦労があったようですが、今も基本的には1人ですべての料理を担当されています。パンやジャムまで含めてすべて自家製なので、シェフが厨房にこもっていらっしゃる時間は、ものすごく長いそうです。マッカリーナなどの料理を担当している北海道のフレンチ・グループ、ラパン・グループに入っているけれど、基本的には、こちらの料理はこのシェフの責任担当とのこと。前にマッカリーナで食事をしたときに見た、オープンキッチンの中でたくさんの料理人とホール・スタッフが楽しそうに談笑する形とは違っていますが、これでこそのコスト・パフォーマンスのよさ。この料金で運営できる秘密があるようです。
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